働く世代(40~64歳)の末期がん患者の約6割が、介護保険を申請しなかったという調査結果を患者支援団体が発表した。
介護保険が利用できることを知らず、病院からも勧められなかったのが大きな理由。調査したNPO法人HOPEプロジェクトの桜井なおみ理事長は「病院側から、自宅での生活に必要な情報を提供してほしい」と話している。
がん患者は、死期が近づくと自力で起きあがるのが困難になったり、歩けなくなったりする。そのため余命6か月以内と診断された末期患者は、介護認定を受けた上で電動ベッドや車いすの貸し出し、訪問入浴サービスなどが利用できる。
調査は、働く世代のがん患者を介護し、みとった経験がある200人にインターネットを通じて行われた。集計によると、64%が介護認定の申請をしなかった。また、介護認定されても低く評価されることがあり、39%が「要介護1」以下で、ベッドなどの貸し出しを受けるには不十分な認定だった。
活用できるものは有効利用をして、ご本人とそのご家族の負担がすこしでも軽減されるといいですね。