口の中のものを飲み込むとき、本来は気管の入り口にフタをして食道へと送ります。しかし嚥下障害が起こると誤って気管に入ってしまうことがあります。これを誤嚥と呼びます。誤嚥が起こったときに唾液や食べ物に含まれる細菌が気管を通って肺まで届き、中で炎症が起こることを誤嚥性肺炎といいます。誤嚥したものの中に細菌がたくさん含まれている、咳で上手く出せない、免疫力が低下しているなど様々な条件が重なって誤嚥性肺炎は起こります。他にも胃から肺へと逆流して起きることもあり、その場合は胃酸や消化液で粘膜を傷つけてしまいます。ダメージを受けた気道粘膜は治りにくい上に働きも悪くなるため、誤嚥性肺炎を繰り返し引き起こすリスクが高くなります。誤嚥性肺炎は高齢者の死因として多くの割合を占めている恐ろしい病気ですが通常の肺炎で見られる高熱や激しい咳、肺雑音などの症状がはっきり見られない場合があります。食後の疲れが目立つ、口の中のものをなかなか飲み込まない、なんとなく元気がないといった様子があるときは、誤嚥性肺炎の疑いがあるため早めにかかりつけ医に相談しましょう。
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