免疫力とは、ウイルスや細菌、異物などから自分の体を守る抵抗力のこと。生体の防衛システムとして私たちの体に備わっています。
ところが、タバコに含まれる有害物質が体内に入ると、様々な障害が起こり、免疫力は低下してしまいます。
一酸化炭素が引き起こす慢性的な酸欠状態も原因の1つです。一酸化炭素は煙と共に体内に吸い込まれると、赤血球中のヘモグロビンと結合します。
通常ヘモグロビンは酸素と結合し、血液に乗って全身に酸素を運ぶ役割を果たしていますが、一酸化炭素のほうが酸素よりも200倍ヘモグロビンと結合しやすいため、酸素の運搬が阻害され、その結果、慢性的な酸欠状態に至ります。体内で酸素が不十分になると、末端への栄養分の運搬や老廃物の回収機能が衰えます。
喫煙と免疫力