厚生労働省の専門家部会は5日、定期接種の方針が決まっていたB型肝炎ワクチンについて、今年10月から導入することを決めた。対象は今年4月以降に生まれる0歳児で、生後2、3、7~8カ月の計3回の接種を標準とする。原則無料で打てるようになり、接種後の健康被害についても、予防接種法に基づき治療費などが支払われる。
B型肝炎は、血液や体液を通じてウイルスに触れることで感染する。汗や唾液、涙に含まれるウイルスから感染したとみられる例も報告されており、家庭内や集団生活で感染するリスクがある。近年は慢性化しやすい欧米型のウイルスも増えており、厚労省の部会は昨年1月、B型肝炎ワクチンの定期接種化を了承。開始時期が検討課題となっていた。