厚生労働省が実施した平成26年国民健康・栄養調査で、喫煙率は19・6%で前年から0・3ポイントの微増だったことが9日、分かった。喫煙者のうち「たばこをやめたい」と考える人が3割に上っていることも判明。厚労省は飲食店や百貨店など「公共の場での原則全面禁煙」を打ち出しており、禁煙対策の一層の取り組みが注目される。
国民健康・栄養調査は26年11月、無作為抽出した約5400世帯を対象に実施した。喫煙に関する質問には男女計約7600人が回答。その結果、男性(3560人)の喫煙率は前年と同じ32・2%。女性(約4千人)は8・5%で前年比0・3ポイント増だった。
男女合わせた喫煙率は16年に26・4%だったが、その後2回のたばこ税引き上げの影響などで低下。特に1本当たり3・5円引き上げられた22年は前年より約4ポイント下がった19・5%で、その後は横ばいで推移している。