平成27年までの10年間にがんによる75歳未満の死亡率を20%減らすという国の目標が達成できなかったことが21日、厚生労働省の協議会で報告されました。国立がん研究センターが人口動態統計を基に高齢化などの影響を取り除いた死亡率を計算。27年は人口10万人当たり78人と、10年前(17年)の92人から15・6%減にとどまった。
がんセンターによると、75歳未満のがん死亡率は長期的に減少傾向で、肝臓がんによる死亡者は17年から半減、胃がんも3割ほど減った。一方、大腸がんや肺がんは減少率が鈍化しており、乳がんと子宮頸(けい)がんは逆に増加。特に子宮頸がんは増加が加速している。
国は目標達成が困難との予測を受け昨年、がん対策加速化プランを策定。がん対策基本法が今月、改正されたことも踏まえ、29年度から始まる次期基本計画の見直しを進めている。
目標値に達しなかったということは残念なことなのかもしれませんが、15・6%減少していることに驚きました。
様々な取り組みによってこういった結果になったのだと思います。
さらに次期基本計画の強化を期待したいと思います。