喫煙によりインプラントと顎骨が結合しにくい原因は、血行不良によって妨害されているからです。
 タバコに含まれるニコチンには血管を狭めてしまう作用があります。
 その上喫煙で一酸化炭素が血中に発生し、酸素の循環を妨害することで血行不良を起こしてしまうのです。
 血行不良に陥ると歯茎や顎骨を含めた前身の骨に栄養や酸素が十分に渡らず、顎骨や歯周組織が衰弱します。
 丈夫な顎骨や歯肉ではなくなってしまうため、埋入したインプラントの結合が上手くいかず、最終的には外れてしまう仕組みです。
 再度インプラントを施すためには、骨や歯肉の回復が必要です。
 しかしタバコを吸い続けると骨や歯肉の回復も妨害し、なかなかインプラントができない状態になります。
 そもそも5年から10年以上喫煙している場合、非喫煙者よりも骨や歯肉が弱っていて、インプラントができないと判断されることもあるでしょう。


