肺がんの中でも発症頻度が高い「肺腺がん」のうち、日本人に最も多い種類のがんにかかる危険性を高める遺伝子の配列のパターンを見つけたと、国立がん研究センターなどのチームが9日、英科学誌に発表した。この特徴を持つ人はリスクが約1.2~1.4倍高くなると推計した。
同センター研究所分野長は、肺腺がんになりやすい人を予測し、早期発見につなげられる可能性があると話している。
約3千人の患者のDNAを約1万5千人の健康な人と比較した。その結果、遺伝子が存在するDNA領域のうち6カ所で、がん患者に多い配列のパターンを発見。一つの領域にパターンがあるとがんのリスクが約1.2~1.4倍、複数の領域にあると、さらに危険性が上がると推定した。
ここからどう活用していくか、実用化していくかですね。