ビールも炭酸を含んだアルコール飲料ですから、胃を活発にする効能を備えていますが、さらに食欲増進に貢献する活性物質も含まれています。それが、N-メチルチラミン。
この物質はガストリンというホルモンの分泌を促進しますが、
このガストリンには胃酸の分泌を促進する作用があります。つまり、ビールを飲むと胃酸が出てくるという流れになります。
さらにビールの原料である麦芽からも、消化管の運動を促進する物質(ホルダチンAとその幾何異性体)も発見されています。この物質は消化管の筋肉(骨格筋ではなく平滑筋)を刺激して、運動を活発にします。
つまり胃に入った食べ物が、小腸へとより早く送り出されていくのです。
消化吸収と食欲には関連性が強く、消化吸収が滞ると、食べたものが胃から出て行かないため、
胃のもたれや膨満感、食欲不振につながります。 ビールに含まれる成分が消化活動を活性化することで、
『食べたい!』といった食欲が出てくるのです。