人工知能(AI)やロボットを使って、医師の診療をサポートする仕組みを自治医科大などが開発し、28日、発表した。患者の症状や過去の受診状況などをもとに、診断候補を絞り込み、適切な検査や治療法を提案するという。同大は、来年度にも実際の診療現場での試験運用を始め、全国に広げていきたい考えだ。
このAIは「ホワイト・ジャック」と名付けられ、市販のロボットなどと組み合わせて使う。過去の膨大な診療データなどから、患者の症状に合致する病名と、その確率を示す。確定診断に必要な検査や、薬の処方などもアドバイスする。
将来は、ロボットが診察室で医師と患者の会話を聞き取り、医師の代わりにカルテに記入する仕組みも導入するという。開発に携わった同大の石川 鎮清しずきよ 教授(総合診療学)は「まれな病気も提示してくれるので、重大な病気の見落としを減らせると期待できる。また、若手医師の育成にも役に立つだろう」と話している。
診断の精度が上がることはとてもいいことですね。
あとは、投薬の間違いや患者さんの間違い、手術の精度の向上ですね。
某大学病院での高死亡率は、根本的な部分での不備が原因とみられています。
症例の検討が不十分なほか、カルテ、手術記録といった診療記録の記載が不十分で連携もとれておらず、体制の不備が診療に影響を与えたようです。
この診療記録の記載に不備があれば、いくら人工知能(AI)やロボットを使っても正確な診断は不可能です。
技術・開発がいくら進歩も、それを動かす人間がしっかりとしていなければなりません。